DataUnit Manual

DataUnitはデータの整合性をチェックするためのソフトウェアです。不正なデータを発見した時にはメールを自動送信し、簡単かつ便利にデータをチェックするツールを目指しています。

  1. はじめに
  2. 入手方法
  3. インストール
  4. クイックスタート
  5. 高度な設定
  6. 最後に

はじめに

多くの人が関わるシステムでは、本来発生するべきではないデータが不意に発生することがあります(アプリケーションの障害、人為的なミス ・・・)。一度、発生した不正なデータは、再発しないように、データを抽出するSQLを作成します。そして、DataUnitにて繰り返しチェックすることによって、不正なデータを排除しシステムの安定性を高めるようにします。DataのUnitTestということでDataUnitと名づけました。

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入手方法

DataUnitはSourceForge.jpのサイトからダウンロードすることができます。

その時の最新版をダウンロードしてください。アプリケーションを使用するだけであれば「DataUnit_Installer_XXXX.zip」をダウンロードします(XXXXにはバージョンが入ります)。ソースコードが欲しい場合には「DataUnit__src_XXXX.zip」をダウンロードしてください。

前提として、チェックを行うデータベースのミドルウェア(OracleやSQLサーバのクライアント)がインストールされている必要があります。また.NETフレームワークのランタイム1.1がインストールされている必要があります。


(注) このソフトに関する設定、使用に際して発生したいかなる損害にも、作者は責任を負わないものとします。各自の自己責任で使用してください。

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インストール

ダウンロードした「DataUnit_Installer_XXXX.zip」を解凍し「Setup.exe」をダブルクリックします。インストーラの画面が立ち上がるので、指示に従って順次「次へ」進めていってください。

アンインストールするには「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」から「DataUnit」を選択してください。

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クイックスタート

スタートメニューからアプリケーションを起動すると下記の画面が表示されます。

 

■DataUnitを使用するために下記の項目に設定します。

  1. 接続ユーザ名・パスワード・サービス名設定します。
  2. データチェック用のSQLが保存されているフォルダを指定します。この例では「C:\Program Files\DataUnit\CheckSql」配下の拡張子がSQLのファイルが実行されます。なお「C:\Program Files\DataUnit\CheckSql\Sub\a.sql」というようにサブフォルダの中は実行しません。また、チェック結果を保存するフォルダを設定します。
  3. メールの送信元、送信先、メールサーバの設定を行います。
  4. 「SQLチェックの実行」ボタンを押してSQLチェックを行います。
  5. 実行結果は「ファイル名_YYYYMMDD_HHMISS.csv」形式にて出力されます。なお、該当するレコードがない場合にも空のファイルが出力されます。
  6. 該当するレコードがあれば、メールにて通知されます。
  7. 「閉じる」ボタンを押してDataUnitを終了します。

 

SQLの例:

----------------------------------------------------
--名前が設定されていない従業員がいればエラー
----------------------------------------------------

SELECT EMPNO,
ENAME,
JOB,
MGR,
HIREDATE,
SAL,
COMM,
DEPTNO 
FROM EMP
WHERE ENAME IS NULL

「ENAME IS NULL」のレコードが存在すればメールが送信されます。

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高度な設定

Windowsに標準でバンドルされている「タスク スケジューラ(Windows2000の場合、プログラムメニューアクセサリシステムツール)」の機能を使用することで、DataUnitを繰り返し実行することができます。

(例)タスクスケジューラの登録画面:

 

設定の手順は以下の通りです。

  1. タスクスケジューラで実行したい設定を画面から行います。
  2. 「閉じる」ボタンを押して設定を保存します。
  3. DataUnit.exeが保存されているフォルダ(C:\Program Files\DataUnit\)に「CONFIG.TXT」というファイルが作成されているので、別の名前にコピーします(ここではCONFIG_NEW.TXTという名前でコピーします。) なお、必ずDataUnit.exeと同じフォルダにコピーするようにしてください。
  4. タスクスケジューラの登録を行います。
  5.  実行するファイル名に「"C:\Program Files\DataUnit\DataUnit.exe” CONFIG_NEW.TXT」というように、第一引数に、タスクスケジューラに読み込ませる設定ファイルを指定します。
  6. 設定した時間がくれば自動的にチェックが実行されます。このように引数を指定した場合には非表示で実行されます。

このようにタスク・スケジューラによって、日次や毎時のチェックを行うことができます。

 

※タスクスケジューラの詳細については@ITの「タスク・スケジューラとWSHで定例処理を実現する」「タスク・ログ・ファイルの見方」などを参考にしてください。

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最後に.

検証環境

    このアプリケーションはWindowsXPにて動作確認を行いました。言語はVisualStudio2003のC#にて作成されています。

Future

    今後、以下のような機能を追加できればと考えています。

 

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青木 淳夫
更新日 : 2004/10/05 .